4面ガラスの入った、医療系のレトロなガラスケースです。

フレームは、錫メッキが施された真鍮に、青みがちょっと入った、薄いグレーのペイントがなされています。木製ではなく、金属のフレームのガラスケースは、ちょっと珍しいみたいです。鉄のフレームだと、赤さびが発生し、鉄が腐食したりしてしまいますが、真鍮ではそのようなことはありません。医療系だからこそ、でしょうか？

一見して分かりますが、グレーのペイントは、あちこち剥がれています。フレームにも、歪みや凹み、隙間などがあちこちにありますが、しっかりしています。

恐らく昭和初期のものと思われますが、長い年月、使われてきた間に、傷んだ個所を補修した跡（はんだごてなどで？）もよく見るとあります。

でも、そのキズ跡が、道具として使われてきたシルシなんですよね。

ツマミも回りますので、扉を閉めた時に、ツマミの内側に付いた爪で、扉が開かないように固定することもできます。

棚板のガラスは、内部の四隅の小さな円盤と、背中側の爪の5点で支えられているだけです。また、2ミリという厚みですので、棚に置くものの重量などは、くれぐれもお気を付けくださいね。

 ●サイズ（多少の誤差はご理解ください）

高さ　417㍉、幅　325㍉、奥行き　215㍉（+ツマミ15㍉）

棚板のサイズ　300㍉×180㍉、厚さ　2㍉

棚の内部の高さ　《上段》142㍉、《中段》90㍉、《下段》120㍉

※棚板は、取り外せますが、位置を変えることはできません。

重さ　3.2㎏

●使用上、問題はないのですが、気になるところ 

• 本体や棚板に使われているガラスには、小さな摺りキズや、落としきれない小さな汚れなどが、あちらこちらに見られます。また、本体の向かって右側面のガラスの上部3分の1は、薬品（?）によるものなのか、うっすらと白く曇っていて、その中ほどに「上」という文字を消した跡があります。（写真を撮ってみましたが、写っているでしょうか？）それらは、光の加減と見る角度で、曇っているように感じるかも!?程度です。