「帳場箪笥」とは、商家の金銭を管理する場（＝帳場）で使用されていた箪笥のことです。

お金や重要な書類などの収納に使用されていました。

扉には、墨書きされた文字も残っていますし、飾り金具は、錆びて、一部、形が崩れていたり、木部には、欠けや凹み、虫食いの跡（今は、虫はいません）など、百年以上前の家具には、味わいが、本当にたくさんあります。

引出しの開閉はスムーズで、元々は、きっちりと、丁寧に作られたものだとわかります。

扉は、金具に差し込んであるだけで、簡単に外すことができるので、オープン棚のように使うこともできます。

小さいですが、存在感は大きいです。

 ●サイズ（若干の誤差はご理解ください） 

高さ　590㍉、幅635㍉（＋左右の金具24㍉）、奥行き　367㍉（＋金具10㍉）

 《引出しの内部のサイズ》

（扉の中の引出し）深さ　112㍉、奥行き　307㍉、幅　〈左〉335㍉、〈右〉192㍉

（扉の下・2杯共通）深さ　113㍉、奥行き　328㍉、幅　261㍉

《扉内部の収納のサイズ》

高さ　240㍉、幅　598㍉、奥行き　335㍉

●使用上、問題はないのですが、気になるところ

• 古いものですので、全体的に、小さなダメージは、たくさんあります。虫食いの穴跡もあるため、全体に、防虫・防腐・防カビの塗料を塗布しています。
• 本体の背板、引出しの底板には、長い年月の経過で、木材が痩せたため、隙間が生じています。