昭和30年代後半〜昭和40年代初めの頃の「チェスト」(整理たんす)です。
衣類を収納・整理するタンスにも、色々ありますが、整理たんすは、衣類をたたんで収納するため、引出しがたくさんあります。
(ちなみに、ハンガーで吊るして、衣類を収納するのは「洋服たんす」です)
この整理タンスの引出しの前板には、家族の名前がペン書きされて残っていました。
普段の生活で、頻繁に開け閉めされ、長くお使いだったんでしょうね。
数十年と時間が経過することで、部材の反りや収縮などの変化があったのか、一部の引出しが、引っかかったり、締まりきらなかったりしていました。調整し、滑りを良くするための蝋を塗ったので、今ではとてもスムーズです。
古いたんすなどの引出しでよく見られるのが、底に新聞紙や包装紙が敷いてあることです。
家具は、やはり高い買い物だったということもあり、大切に使われていたんでしょうね。引出しの内部は、きれいなことが多いんです。
もう一つ、「引出しあるある」ですが、引出しの箱の後ろの板(取手が付いている板に向かい合っている、奥の板です)は、引出しを引っ張り出さない限り、あまり見えません。その為、製材がちょっと手抜きかなぁ(^_^;)…ということがあります(日常使いの家具にはよく見られます)。
最後の写真の引出しのように、板の端が薄くなっていて、木の皮らしきものが残っていることもあります。
「使っていても、見えない」「機能的、構造的に問題ない」「もったいない」ということだと思われます。もちろん、引出しの働きには問題はありませんので、ご安心ください。
●サイズ(若干の誤差はご理解ください)
高さ 1065㍉、幅 885㍉、奥行き 400㍉
《引出しの内部のサイズ》
●最上段の二つの引出し
深さ 97㍉、幅 375㍉、奥行き 332㍉
●横長の引出し
深さ 119㍉、幅 805㍉、奥行き 332㍉
※ 引出しの底の裏と、本体の桟に、それぞれ対応する番号をスタンプしています。引出しのサイズは、ほぼ共通していますが、板厚の差や、反りなど微妙なことで、段が異なると収まらないので、対応する位置でお使いください。
●使用上、問題はないのですが、気になるところ
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