ナラ材のローボード

 

ナラ材で作られた、引違い戸のローボードです。

戸や背板の、枠のような框材の中にはめ込まれた、薄い板(鏡板といいます)も、合板でなく、無垢材の薄板なので、昭和初期か、大正のころのものかと思われます。

ということは、約100年前です。

 

木は、製材されて、よく乾燥させてから、製品に加工されます。

でも、家具などの製品になってからも、乾燥や湿気の影響を受けて、(目に見えない小さな動きですが)縮んだり、膨らんだりして、徐々に徐々に乾燥していきます。

ですので、古い家具になればなるほど、乾燥が進んで縮むことで、ひび割れや、それが更に進んで、隙間が開いてしまったりしていることが多いです。

木は、製材されて、製品になってからも、呼吸しているんです。

 

このローボードは、本体には大きな割れなどはありませんが、向かって右側の戸の鏡板が縮んでいます。

鏡板の左側を見ると、板が縮んで、もともと、隠れていた板の端っこが、表に出てきて(塗装していない部分です)、隙間ができてしまっています。(写真を参照ください)

 

長い間の使用で、内部の底板には、インクか墨汁かのシミがあったり、側面などには、押しピンと思われる小さな穴があったり、天板の上には、いろんなものを乗せたり、ちょっとした作業台代わりにしていたのか、キズや凹み、墨跡のようなシミがあったり、とにかく、古いものの味わいがいっぱいです。

 

 ●サイズ(若干の誤差はご理解ください) 

高さ 348㍉、幅 930㍉、奥行き 296㍉

 《収納の内部のサイズ》

高さ 295㍉(ただし、入口の高さは268㍉です)、幅 870㍉、奥行き 200㍉

 

●使用上、問題はないのですが、気になるところ

  • 本文に記載したように、小さなダメージは、全体にたくさんありますが、本体は、とてもしっかりとしていて、緩みやガタツキはありません。
  • 引き違い戸は、中心部の棒状の金具を差し込むことで、戸をロックすることはできますが、施錠する鍵はありません。

¥20,900

  • sold out

●それぞれの写真をクリックしていただくと、拡大して見ることができます。

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