モールガラスとラワン材が使われた、昭和レトロな小さめのキャビネットです。

扉を開けると、それぞれ高さが微妙に違う棚で区切られています。

向かって右側には、引き出しがひとつあります。引き出しの中を見ると、何やら不思議な仕切り板が付いています。

？？？何か、特定の用具を収納するための、キャビネットなのでしょうか？

扉の正面や側面に、フックか何かねじ込んだ穴の跡があったり、取っ手の近くの塗装が、よくこすれるのか、ちょっと剥がれていたり、小さなキズや欠けは、たくさん見られます。ホントに長い間、しっかりと活躍してたんだなぁと感じさせます。扉の丁番にもサビが出ていますが、動きもスムーズで、まだまだ現役という感じです。

本体の後ろ側、背板の上の方に、「３４．１２．２０」と手書きされています。推測ですが、購入年月日ではないでしょうか？昭和34年12月20日だとすると、約60年前ですね。

モールガラスは、中のもののシルエットが、はっきりとはしないけど見えます。見えないけど見える、そんな「見せる」収納はいかがでしょうか？

 ●サイズ（若干の誤差はご理解ください）

高さ　565㍉、幅　675㍉、奥行き　300㍉+15㍉（取っ手）

○棚の内部の寸法

【向かって左側】高さ：上から、162㍉、132㍉、99㍉、90㍉

幅　325㍉、奥行き　255㍉（幅と奥行きは、共通）

【向かって右側】高さ：上から、138㍉、67㍉、75㍉、104㍉、92㍉

幅　304㍉、奥行き　255㍉（幅と奥行きは、共通）

○引き出しの内部の寸法

深さ　60㍉、幅　283㍉、奥行き　229㍉

※引き出しの内部に、仕切りの板がついています。（写真をご参照ください）

●使用上、問題はないのですが気になるところ

●本文中にも記載しましたが、全体に、キズや欠け、塗装の剥がれ、金物のサビなど、長い間使われてきた事による小さな「シルシ」が、たくさん見られます。しかし、どれも問題のあるダメージではありませんので、古いものの「味わい」としてご理解ください。