昭和40年代、約50年前の、スチールの事務用キャビネットです。

大正13年創業の「日本事務器株式会社」製です。正面上部の、「NIPPON  JIMUKI」のロゴプレートが、レトロかわいいです。

昔の事務家具、「The・鉄！」って感じで、とてもがっしり、ずっしり。

とにかく、重いです。恐らく、30kgオーバーではないかと思います。

質実剛健、実務重視の、頑丈な造りです。

長くご使用されてきたので、何かが当たったり、こすれるような角や側面には、ちょっとした凹みや、キズ、塗装の剥がれなど、見た目の小さなダメージは、あちこちにあります。

上部には、長らく、別の事務家具が乗っていたので、前後の境目で、色が変わっていたり、表面のツルツルさ加減が違っていたり、何かを引きずったようなキズがあったり、塗装の剥がれなどあります。

ロゴプレートの下の銀のツマミを押すと、スライドテーブルが引っ張り出せます。途中で一度ロックがかかって、二段階の広さで使えます。

ただ、最初の引っ張りの際には、ツマミを押して、少しテーブルを持ち上げるようにして、引き出すなど、ちょっとした、コツが要るのは、ご愛嬌です。

引出しのハンドルを握った時の左端に、スライドするレバーがあります。これは、引出しのロックを解除するレバーなので、ハンドルを持って、レバーをスライドさせないと、引出しは引き出せないんです。つまり、勝手に前に出てくることはありません。

昔のスチール事務家具は、実務的で、シンプルで、カッコイイです。

 ●サイズ（若干の誤差はご理解ください） 

高さ　683㍉、幅　914㍉、奥行き　609㍉（＋ハンドル32㍉）

 《引出しの内部のサイズ》

【上段3杯】深さ　約180㍉（箱の立上りは130㍉です）、幅　220㍉、奥行き　420㍉←仕切り板、各1枚

【下段2杯】深さ　約265㍉（箱の立上りは160㍉です）、幅　340㍉、奥行き　405㍉←仕切り板、各2枚

●使用上、問題はないのですが、気になるところ

• 下段2杯の引出しには、鍵をかけることができたようですが、施錠する鍵はありません。
• 天面には、「く」の字のような小さな突起があります。同メイカーの別の事務家具を増設して、ズレないためのものです。
• 上段の引出し3杯の内の一つは、ハンドル内側の、ロックを解除するレバーが破損し、蝶ナットで修理してあります。ロックの解除も他と同様にできます。
• 重量のある家具ですので、設置場所や、移動に際しては、ご注意ください。