ゆらゆらガラス扉の本箱

 

大正から昭和初期のガラスは、平らなガラスを作っても、厚みを均一に仕上げることが難しかったようです。

微妙な厚さの違いが、角度によって、ガラスを通して見るものを歪めてしまいます。そんな見え方から、昔のガラスを「ゆらゆらガラス」と呼んでいます。

この本箱の扉のガラスも、ちょっと斜めから見ると、ゆらゆらして見えるところがあります。(厚みの精度が高いので、ゆらゆらするのは、端の方など、一部です)

 

本体上部の、飾り棚には、いろんなものを飾ったのか、キズや塗装の剥がれなどが目立ちますが、それ以外は、比較的きれいです。

主な材は、ラワンで作られています。横から見ると、ラワン材の特徴の縞のような模様が素敵です。幅の広い一枚板で作れたから、現れた模様ですね。

 

扉のつまみのデザインも、レトロでちょっとおしゃれですよね。

 

 ●サイズ(若干の誤差はご理解ください

 高さ 940㍉、幅 610㍉、奥行き 300㍉+ツマミ20㍉

【引出しの内部のサイズ 】 左右とも共通です

深さ 68㍉、幅 259㍉、奥行き 261㍉

【棚板のサイズ】 幅 573㍉、奥行き 210㍉

【棚の内部のサイズ】

高さ (上)330㍉、(下)332㍉

重さ 12kg 

 

●使用上、問題は無いのですが、気になるところ

  • 棚板は取り外せますが、位置を変えることはできません。
  • 長年使用されてきた古いものですので、全体的に、キズや欠け、凹み、塗装の剥がれや変色など、小さなダメージは多数見られますが、構造上問題のあるダメージはありません。
  • 左の側板の足元を見ると、真ん中の辺りと後ろ側に、板のひび割れがあります。無垢板であるため、時間の経過で収縮し、ひび割れが生じたものですが、この状態で安定しているので、特に問題はありません。

¥29,700

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▼微かな「ゆらゆら」を楽しんでください

「ゆらゆらガラス」といっても、常に、中のものが歪んでゆらゆらして見えるかと言ったら、そうではありません。

斜めなど、ある角度から見ると、ガラスの厚みが不揃いな面を通して、歪んで見えます。

 

技術的に、均一な厚みのガラスを作るのが難しい時代でしたが、職人さんは均一な製品を作る

努力をされていたんだと思います。

このガラスの場合は、歪みの部分は少ないです。

ゆらゆらしている箇所は、端の方など部分的なので、ちょっと物足りないかもしれませんが、それは、昔の職人さんの努力の跡なんですよね。

 

 

まっすぐの金属の定規を当てて、斜めから覗いてみました。

定規の端が曲がっているところがあります。

 

ほんのちょっとの厚みの違いなので、真正面から見ると、特に歪みは感じません。

 

ガラス扉を開け閉めした時、本箱の前を通り過ぎながら中の物を見た時、など、ふとした動きの中で「ゆらゆら」を感じられると思います。


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