サビで固まったネジ(前編)



古い回転イスの張り替えをするには、まず、底に取り付けられている、回転部分の部品を取り外します。



そ、それにしても、ヒドイ状態です。

金属はサビサビ。

布はボロボロ。ちょっと触ると、紙のように破れます。



このボロボロ具合で、かなりの年月が経っていることが推測できます。


だから、ネジは「マイナス」です。

戦後しばらくは、マイナスネジが一般的でしたので、こちらのイスはそれ以前のものでしょうね。



例にもれず、ネジも錆びています。

ネジ山の部分まで錆びているようで、マイナスドライバーで回そうとしても、全く動く気配もありません(T_T)。



これは、手強そうです。



まずは、第1段階。


鉄は、熱で膨張し、冷えると収縮するので、ドライヤーの熱で、サビでガチガチに固まったネジに隙間を作る作戦を試してみました。


4か所、計8本あるネジの内、2本のネジは、この方法で隙間ができたのか、マイナスドライバーで外すことができました。


残り6本。マイナスドライバーを回しても、ピクリとも動かず、ネジのマイナス部分がつぶれてしまいました。


ドライバーでは、外せなくなったので、第2段階へ。



電動ドリルでネジの頭の部分を彫って、頭を取ります。



もう、破壊しちゃえ!!ということです。


もちろん、このネジは使えません。

といっても、元々、再利用できないくらいサビサビのネジなので、破壊しても大丈夫です。


こんな感じで、頭の部分をグリグリ彫ります。




頭をつぶすと、ネジの軸の部分だけになります。

ですので、回転部分の部品は、取り外すことができました。


でも、ネジの頭から下の部分が、イスの木枠に残ったままです。


このままでは、再び回転部分の部品を取り付ける時に、新しいネジで留めることができません。



残った軸の部分を取り除く…。これまた手強いんですが…今日はスタミナ切れなので、次回をご覧ください。