組みひもの台



背の高いスツールと、背の低いスツールの模型・・・ではないです。


足下には、板がくっついてるし、トップには穴が開いて、4つの何かが張り付いているし、到底スツールとは思えませんよね。


実はこれは、「組みひも」を組むための台として作ってみたものなのです。




部品として、こんな丸や四角のプレートも作ってあります。

それぞれ、左が裏側で、右が表側です。


裏側に付いているのは、マジックテープです。


そして、先程の台のトップに付いている、4つの何かは、マジックテープの相方です。


ちなみに、四角いプレートと、丸いプレートの違いは、四角い方では平組みのひもを組むのに使い、丸いプレートは丸組みのひもを組むのに使います。





台と、四角いプレートをマジックテープでくっつけます。




組みひも台が、完成です。


マジックテープを使って、プレートを交換する目的は、1台の台で、平組みのひもと丸組みのひもを作ることができるように、というのはもちろんですが、1台の台を複数の人が共有できるようにとも考えて作ってみました。


というのも、この組みひも台は、いつもお世話になっている身体障害者のデイサービスでのレクリエーション活動に使っていただくためのものだからです。

手先が動かしにくい方や、身体のためにもあまり集中し過ぎてはいけない方、逆に集中力が続かない方など、いろんな方に「月日をかけてゆっくり」と組んでいただくには、たくさんの組みひも台が必要です。でも、日によって利用される方が入れ替わるデイサービスですので、一度に沢山の台が必要ではないことが分かり、トップのプレートの部分を交換することで、組みかけのひもの位置を変えることなく台が共有できると気付きました。




食品を包んだりするラップの芯と、ベニヤ板の端材をカットした丸板をくっつけて、糸玉(おもり玉)を作りました。


芯の中に、錆びて使えない極小の釘を重りとして入れました。


ラップ巾や、メーカーの違いで、芯の太さが違うので、凸凹していますが、みんな同じ重さにしてあります。





実際に組む時は、こんな感じになります。

(中心の紺色の袋のようなものは、重りが入っている袋です。)



試しに作ってみました。

材料は、100円ショップの刺しゅう糸です。


青と白のひもの縞模様が伸びているのは、中心の袋に入れた重りが重すぎたためでした。


今回、試しにと2色の糸を4本ずつ、計8本の糸を組んで作りましたが、更に糸の本数を増やしたり、色数を増やしたりして、別の組み方をすれば、もっと違うひもが組めるそうですよ。