ニッポーのL型チェックライター

チェックライターは、小切手や手形、領収証に、金額を印字するための事務機器です。
一文字すつ、ガチャッ、ガチャッと、打っていく「ロータリー式」と、複数の桁の金額を一度に打つことができる「L型」とがあります。
ロータリー式のコンパクトさに比べると、L型は、なかなかどっしり、存在感のある事務機器です。
最大9桁までの金額か、印字できます。
ご覧の通り、金額の頭には、「¥」のマークと、数字を3桁ごとに区切る「,(コンマ)」も、しっかり入ります。

 

 

 

もちろん、桁数の少ない、小さな金額も。

数字の先頭に、「¥」マークがきっちりと印字されます。
数字を選択するレバーの他にも、小さなレバーがいくつかあって、「,(コンマ)」以外に「●」
や「■」を選ぶレバーもあります。
…小数点?でしょうか?
試しに打ってみると
違いは、こんな感じでした。
小切手や手形などとは、なかなかご縁がないので、どのように使うのかは、残念ながらわからないです。
その他にも、少し離れたところに「R」と「C」のレバーもあります。
「C」にレバーを合わせて、印字すると…
ハンドルが戻る時に、設定した金額のレバーも、一緒に戻って行き、「000」になりました。
「C」は、恐らく金額をご破算にする「クリアー」という意味なんでしょうね。
とすると、「R」は、同じ金額を、何度も繰り返して印字できるというの意味で「リピート」かもしれませんね。
インクパッドは、残念ながら、現在は、製造・販売されていないそうです。
長く使用された古いものは、インクパッドがカチカチに固まっていることがありますが、このチェックライターのインクパッドは、まだまだ柔らかそうです。
インクの補充は、必要ですが、しばらく現役で活躍できそうです。
※インクは、L型チェックライター専用のインクが、現在も販売されています。印字ヘッドの錆びを防いだり、インクパッドを長持ちさせるためにも、専用インクをご使用ください。
※※すみません!!このブログを書いた当時は、まだ、L型チェックライター専用のインクが販売されていましたが、現在は、製造されておらず、在庫もなくなったようで、販売されていないです。
ナンバリング用のインクは、L型チェックライターのインクより、粘りがないのですが、こちらで代用される方が多いそうです。(ナンバリングのインクをご使用の場合は、インクパッドに少しずつ染み込ませて、様子を見ながら印字してください。染み込ませすぎると、垂れるかもしれません)
昔の道具は、お手入れ次第で、とても長く使えるものが多いと思います。
もちろん、実用品としてお使いいただければ…ですが、この無骨なフォルム!
カッコイイような、カワイイような。ディスプレイするだけでも、存在感ありますね。