クリアガラス入りのシンプルな、引き戸のキャビネットです。

昔、商店の店舗内でお使いだったと伺っています。昭和40年代に、他にも大型の商品陳列用の戸棚などと一緒に、作られたそうです。

引き戸で作られているのは、商品を出し入れする際に、開き扉だと、扉を開け閉めする際に、スペースが必要になります。店舗のスペースを有効に活用するためなんでしょうね。

引出しが、２杯。右と左と、入れ替えても、どちらも、きれいに収まります。当たり前のような話ですが、実は意外に、左右入れ替えると、ちょっと飛び出たり、キツくて入らなかったりと、引出しの場所が決まってる場合が多いんです。（それぞれで、うまく収まるように調整されてるんです）

つまり、とてもきっちりと、丁寧に作られているんでしょうね。それは、全体を見ても感じます。

でも、お店で使われていたから・・・という訳ではありませんが、釘や押しピンの穴や、もうちょっと大きめのドリルで空けたような穴、取り切れないシールなどの跡など、表面には、歴史のシルシがあちこちに見られます。約50年間、ご商売のお手伝いをしてきたんですもんね。

 ●サイズ（若干の誤差はご理解ください）

高さ　1013㍉、幅　700㍉、奥行き　350㍉＋取手25㍉

【棚の内部のサイズ】

幅　643㍉は、各段とも共通です。

（上段）高さ　245㍉、奥行き　250㍉

（中段）高さ　302㍉、奥行き　250㍉

（下段）高さ　334㍉、奥行き　290㍉

 ※棚板は、固定です。

【引出しの内部のサイズ】（2杯とも共通）

深さ　83㍉、幅　280㍉、奥行き　287㍉

●使用上、問題はないのですが、気になるところ

•  向かって左側面下に、直径1㎝ほどの貫通した穴があります。また、背板にも、上の棚板の少し上の方に、貫通した小さな穴が4つ並んでいます。（写真をご参照ください）
• 下の棚板の右奥には、配線を落とすためのような小さな四角い欠き取り穴がありますが、そのままにしています。