主材がナラの木で作られた、しっかりとした造りのベンチです。

「主材」が、というのは、全てが無垢材ではないのです。

木を製材した無垢板を使うことは、たしかに値打ちがありますが、自然の木の本数には限りがあります。

そのため、無垢板をスライスして、張り合わせて作った「化粧板（突板・つきいた）」を一部使うことはよくあります。

実は、「無垢板」も「化粧板」も、どちらも理由があって、その部位に使われているんです。

強度が必要だとか、重量を減らすとか、価格の問題とか…

このベンチの、シート部と、左右の側板の前半分が、化粧板で作られています。

広い面の板を化粧板で作ると、反りや割れを防ぐこともできます。

長く使い続けていただくための、職人さんの考えかも知れませんね。

 ●サイズ（若干の誤差はご理解ください） 

高さ　725㍉、幅　1100㍉、奥行き　450㍉

座板の高さ　380㍉、　座板の幅（内寸）1055㍉、座板の奥行き（背板まで）400㍉

【引出しの内部のサがイズ】（2杯とも）

深さ　55㍉、幅　490㍉、奥行き　267㍉

●問題はないのですが、気になるところ

• きっちりとした寸法で作られているため、引出しは、左右どちらにしても、スムーズに出し入れできます。
• 大きなダメージはない、とてもしっかりとしたベンチですが、長年の使用で、背もたれの上部や両サイド、座板の中央部など、人の身体や手が触れたり、擦れたりするところの色が薄く（明るく）なっています。
• これまでの使用で、小さな凹みや、角の欠け、座板の表面には、ひっかきキズのような小さなキズなど、小さなダメージは所々にあります。使用や構造に問題のない小さなキズなどは、古いものの味わいとしてご理解ください。