おふさ観音は、高野山真言宗の別格本山のお寺で、正式には「観音寺」と言います。
17世紀ごろ、土地の娘の「おふささん」が、この地で白い亀の背に乗った観音様のお姿を見たことから、そこに小さなお堂を建てて、観音様を奉られたのが、お寺の始まりとなった、庶民信仰のお寺だそうです。
訪れる方に心を癒していただこうと、副住職さんを中心にバラを栽培され、春(5月15日~6月30日)と秋(10月19日~11月30日)に、バラまつりを開催されています。
イングリッシュローズをはじめ、1500種類ものバラが楽しめます。
境内がバラの花で埋め尽くされ、かなりの迫力です。
しかも、うれしいことに、入場無料なんです。無料駐車場(十数台分)もあり、平日でも、結構な賑わいです。
色とりどりのバラが咲く様子は、仏さまの世界に例えられ、「花まんだら」とも呼ばれるそうです。
日本庭園の中には、茶房もあって、バラのジュースやハーブカレーなど、期間限定のメニューも提供されています。
夏には、約2000個もの、日本各地の風鈴が境内に飾られる「風鈴まつり」も開催されます。
風鈴を飾る風習は、鐘の音が魔を払い、厄を払うという仏教思想から生まれたものだそうです。
厄払いと、風鈴の涼やかな音色を聞きに、今年の夏は、ぜひ伺いたいと思います。
〒634-0075 奈良県橿原市小房町6-22 TEL:0744-22-2212
拝観時間:7:00~17:00(年中無休)
拝観料:無料
駐車場:無料駐車場有
アクセス:近鉄「大和八木駅」より徒歩25分、バス8分(バス停「小房」下車