レトロな鉄脚のイスのフレームだけ…というのが、かなり前に入荷したままになっていました。
パイピング(鞄などにも見られる、周囲に縫い付けられた紐状のもの)が付いてると、かわいいだろうなぁ…と、漠然と思いました。
で、先日より、予行練習でクッションを作ってみて、いざ、本番です。
先ずは、背もたれ部分から、縫い始めました。が!カーブが小さく、む、難しい。
背もたれの面の部分に、パイピングを縫い付けたら、次は、側面のマチの布を縫い付けます。
先ほど、縫ったところを、再度、縫います。
ウレタンを貼り付けた、背もたれの板にかぶせてみると、なかなかいい感じに入ってくれました。
背もたれは、後ろ側も見えるので、後ろには、同じ布地で、蓋をします。
厚紙に布地を貼り付けたものを準備します。これは、最後に椅子鋲で留めます。
縫い終わった布を、タッカーという、ホッチキスの親分のような道具で、背もたれの板に留め付けていきます。
コンプレッサーの圧縮した空気の力で、針を打ち込むので、「バンッ!バンッ!」と勢いよく、しっかり留めることができます。
このタッカー。何十年と、職人さんが使ってきたものなので、本体の塗装が剥げてしまっています。
微かに残っていますが、元々は、結構鮮やかなオレンジ色なんですよ。
表側の布をタッカーで留めたら、厚紙を芯にして作った裏側の布を、椅子鋲で留めていきます。
鉄脚のイスに取り付けた時に、フレームが当たる部分には鋲を打たず、そのスペースを空けておきます。
こんな感じです。
シート部分も、同じようにパイピングを付けていきます。
張り替えには、デニム調の生地(もちろん、椅子張り用の生地です)を使いました。レトロな鉄脚フレームですが、ちょっとカジュアルな雰囲気になるかなあ?と思いながら、作業をしています。