ホットメルト式のフックを取り外そう

古い水屋箪笥の側面に、ホットメルト式のフックが二つ、くっついていました。
ホットメルト接着剤とは、固形の接着剤を熱で融かして、冷やして固めて接着するものです。
ザラザラした凹凸面なんかに、とてもよくくっついてくれます。
熱で融かした接着剤が、フックから、ブニュッとはみ出て、固まっているのが見えます。
フックを指でつまんでみると、とてもしっかりくっついています。そのまま引っ張ったら、古い家具の板が割れそうです。
いえ、割れます。確実に(>_<)
もちろん、引っ張ってはいけません。
取り外すために、必要なものはコチラ。
ドライヤーと、スクレーパーです。
(スクレーパーがない場合は、下敷きみたいな薄いプラスチックの板などで、代用可能です。)
元々、あっためて、柔らかくして接着するものですので、再び、あっためて、柔らかくして取り外すのです。
ホットメルト接着剤は、大体60度ぐらいから柔らかくなり始め、100度すぎで融けるそうです。
フックの上から、温風のドライヤーを当てます。
しばらく、ドライヤーを当てていると、接着剤が水飴のように柔らかくなってきます。
フックに触ると(熱くなっているので、気を付けてください)、フックが動いて横にずれました。
でも、接着剤が水飴のようになつていて、なかなか手で剥がすことができません。
そこで、スクレーパーの出番です。接着剤と取り付けている板の間に、スクレーパーを差し込んで、接着剤ごと剥がします。
フックが外れました!
しかーし(°_°)
接着剤が残ってます。
時間が経つと、冷えて固まってしまうので、また、ちょっと温めて、スクレーパーで、根気よく剥がします。
どんなところに、くっついているかにもよりますが、スクレーパーでこすり過ぎて、キズをつけないように気を付けてくださいね。
熱で融けた接着剤は、スクレーパーで全て取り去ることはできません。
またまた、くっついている面の材質にもよりますが、残りの接着剤は、ベンジンなどで拭き取りました。(マニキュアの除光液や、市販されているシール剥がし剤などでもOKですが、拭き取る面を痛めたり、変色したりする可能性がありますので、目立たないところで試してからご使用ください)
キレイに剥がせました。