710年に奈良の平城京に都が遷都されるまで、16年間、都があった地に、300万株のコスモスの花が、今見ごろを迎えています。
奈良県の中部にある「藤原宮跡」です。
橿原市と明日香村にかかる地域にあったとされる、唐の長安をモデルに、条坊制を採用してつくられた、本格的な都だったそうです。
コスモス畑の向こう、一番手前に見える、小さな丘のような山が、大和三山のひとつ、天香久山(あまのかぐやま)です。
別方向には、畝傍山(うねびやま)、耳成山(みみなしやま)も見えます。
都は、この三つの山に囲まれた地に造られていました。
コスモスの花は、周辺地域の荒廃を防ぐために、地域住民の方々が、植えておられます。