戦後、かまどからダイニングキッチンへ、ちゃぶ台からダイニングテーブルへ、畳から洋室へ・・・生活スタイルもどんどん変わっていった昭和30年代の食器棚です。
今見ると、小さくてとてもカワイイ印象ですが、当時の住宅サイズです。
当時流行の型板ガラスを使い、洋風に作られていますが、サイドの側板には、杉の薄い板が無塗装で使われていて、調湿効果を考えているのかもしれません。
格子状の型板ガラスは、旭硝子で昭和33年から製造された「元禄」で、四角い格子が浮き出たり、沈んだりしていて、半分擦りガラス状です。
そのガラス戸を開けると、内部は、ごくごく薄いグリーンでペイントされています。ペンキが剥がれたり、色褪せたり、染みがあったり・・・ですが、年月の経過が生み出す「落ち着いた可愛さ」が感じられます。
中ほどのモールガラスも、ちょっと揺らめいていて、中のものが見えるけど、はっきり見えない感じが素敵です。
内部の棚板は、奥行きが浅く(幅150㍉前後)、ちょっと薄いです。(取り外しできますが、位置は変えられません)
棚板だけでなく、本体の底板も、そう厚くはありません。念のため、食器棚として、ぎっしりと食器を収納するのは、お控えくださいね(笑)。
今とは違い、食器類の数も、当時は、そう多くはなかったのでしょうね。
ちょっと特徴ある木目柄です。多くは、無垢材で作られているのですが、小さな扉と、下段の引き違い戸は、化粧合板で作られていて、内部の一部(ペンキ塗りの内部や、その他の背板)は、合板が使われています。
上下で2分割できるタイプです。
●サイズ(多少の誤差はご理解ください)
高さ 1555㍉、幅 903㍉、奥行き 【上段】278㍉、【下段】370㍉+ベロ部分20㍉
●使用上、問題はないのですが、気になるところ
¥26,460
(税込)
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